2024年8月12日月曜日

『座頭市喧嘩旅』

座頭市シリーズ第5作、

『座頭市喧嘩旅』(1963)

を見てみました。
監督は安田公義です。

この作品は、
ちょっと笑っちゃうような場面や、
もちろん派手でスピード感のある場面などもあるんですが、
少し重い気がしました。
その最大の理由は、
出てくる2人の女性たちが、
一方はルックスのいい、けれども浅知恵の小悪党で、
もう一方は、自分では何もできず、他人に頼ることしかできないお嬢さん、
という描かれ方をしているからです。
63年で、しかもヤクザ映画ですから、
家父長主義に貫かれているのはまあ、そういうものだとして、
ただそれにしても、
女性たちの描かれ方に、やや悪意さえ感じました。
ミソジニーと言っても良さそうです。
そう、愛が足りない、という感じでした。
第1〜5作の中では、一番デキが悪い気がしました。