2008年7月6日日曜日

カバーの楽しみ


今日は日曜日。東京は蒸し暑くて、これからするゲラの校正、どこか涼しいところに移動してから、と思ってしまいます。(といっても、スタバかタリーズか地元の図書館か……)

さて、今週は2度、(受け売りの)フランス語圏音楽を紹介しましたけれど、今日はまったく趣味に走り、今はR&B界を代表する女性歌手となった、リアーナの話を少し、「カバー」を聞く楽しみと合わせて書いてしまいます。

R&Bというと、なんだかそれだけで遠い感じを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、聞いてみればカワイイ(?)音楽だと思います。R&Bって何? という問いに対しては、正確な定義を探すより、かつて音楽好きの若い女性の友人が言っていたこの説明、
「リズムが、揺れるかんじのヤツ」

がいいと思っています。ストレート・ロックとちがって、揺れるんですね、ちょっと。R&Bが好きっていうのは、この揺れる感じが好き、っていうのとほぼ同じです。

3年前、まだデビューしたてのリアーナ(写真は去年のアルバムジャケット。去年私が買ったCDの中で、最上のデザインだと思いました。)を、渋谷の小さなホールで聞く機会がありました。いや、「聞く」って感じじゃなく、DJ(カオリ)もいて、さながらクラブの様相でしたけど。あの頃は、バルバドス人の父とガイアナ人の母を持つ若手が、R&Bに新風、程度の扱いではありましたが、まあ当時も、「ポスト・ビヨンセ」という受け止め方もありました。今は、そんな感じですね。

で、リアーナの去年の大々ヒット曲『アンブレラ』は、こんな曲です。(冒頭のラップはジェイ・Zです。)


いかがですか? カワイイ(?)曲ですよね? で、なぜかは知らねど、この曲はカバーするミュージシャンが多いのです。たとえば、これはどうでしょう。


男が歌うと、また違った感じ。しかも素直で、いい感じ。じゃあ次はバラード風に。


当たり前だけど、テンポが変われば、雰囲気も変わるんですね。(絶えずリアーナが映りこむので、2つの曲を聴いてきるような眩暈感もあります。)じゃあ、こんなのは?


これは、PV自体をカバーするという悪ふざけぶりが面白いです。ただし、演奏はうまいですね。そこが肝心。ではしつこいついでに、最後です。1番シンプルに。


このマリエ・ディグビーは、日本人の母をもつアメリカ人。このビデオは、実は彼女自身のyou tube への投稿で、ここから火がついて、このカバーをレコーディングすることになったようです。

カバーって、その曲にちがう光が当たる限りにおいては、とても面白いですね。そして、オレにカバーさせろ! というみなさんは、you tube に投稿する手があります。もしかしたら、声がかかるかも!

というわけで、日曜のひと時、カバー曲の楽しみ、でした。(さ、校正しなくちゃ!)