2008年7月23日水曜日

Ready?


NHKの「プロフェッショナル」という番組、時々見ます。先週は、将棋名人戦、森内VS羽生の死闘を扱っていました。

いやあ、今「死闘」と言いましたが、こんなに静かで、こんなに深いところに触れている死闘は、そう多くはないんじゃないか、と思ってしまう内容でした。

わたしは実は、これでも(絵に描いたようなヘボ将棋とはいえ)一応将棋ファンなのですが、それでももちろん、名人戦がどれくらい深いのか、どれくらい高いところを飛んでいるのか、ほとんどわかりません。

一般に、「ちょっとは指したことがある」くらいの人だと、アマチュアの初段には歯が立ちません。で、二段、三段と強くなり、アマ四、五段くらいが、ほぼプロ(の卵)の初段。でプロはそこから、また一段ずつ登ってゆくわけです。

で、今回の名人戦では、将棋400年の歴史で、初めて指された手があったといいうのです! もう、天文学的な数の対局が行われたはずなのに。(わたしなども、将棋史上にないような手を指します、違う意味で!)

定石を叩き込んで、そこから離れること。そう、名人は言っていました。

ランボーが、10代であの詩群が書けたのは、異常に教育熱心だった母親の薫陶なくしては考えられません。その「定石」があってこそ、そこから離れることもできたんでしょう。

今J-POPシーンには、いくつもの人気バンドがいますが、その中には、わたしから見ると、若くしてすでに自己模倣に陥っているとしか思えないバンドもあります。セルフ・カバーなどと言って、録音技術以外にはなにも変わってない、なんてのもある気がします。

そういう意味で、わたしにとってこの前期はいい時間でした。新しい試みが否応なくやってきたからです。この夏休みは、それをもう少しだけでも深めたいと思っています。

というときは、まずは本探しから。明日は、古本屋さんへ行ってきます!