今日は青山の書店(写真)まで、先日ここでも紹介したトークイベントにいってきました。出演者は、ディジタルから韻文までなんでも来い! の管啓次郎さんと、詩人であり写真評論の第1人者でもある倉石信乃さん、そして写真家の北島敬三さん、の3人です。
それぞれの方の話はそれぞれに面白かったですが、特にドキッとしたのは、管さんのこのセリフ;
「ぼくたちの想像力は、どこまでもいけるってものじゃない。だから、自分の心というか、内面というか、そういうものに、いつでもしっくりくる<姿>を与えることはむずかしい。でも、いろんなイメージ(写真とか、絵とか)に触れ続けていれば、その細かな違いに気づくようになって、そして、心や内面に、ふさわしい<姿>を与えることができる……」
もちろん正確な言葉ではないけれど、わたしにはこんな風に聞こえました。
で、帰り道、大江戸線に乗っているとき、鞄の中にあるデジカメのことを考えました。今それを出して、この車内を写したら…… あそこのカップルを、あそこのタンクトップの女の子を、大きい荷物のおばあさんを、滑り込む新宿のホームを写したら…… そう考えるだけで、実際にシャッターは押さなくても、ちょっと風景が変わって見えました。イメージは、通勤通学の途中にも、潜んでいるのかもしれませんね。(なんなら明日、鞄にカメラをしのばせたら? それだけで、風景が変わるかも!?)
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梅雨もそろそろ終わりですね。今週も元気にまいりましょう。わたしはこれから、明日の収録の準備です!