2008年7月24日木曜日

いい湯だな!


今日の東京はほんとに暑かったです。しかも11時を回った今も、まだ蒸し暑い…… Il fait chaud et humide ! です。

今日は渋谷で、CDの収録をしてきました。といっても、いつものラジオ講座のではないんですけど。(でもレナさんも一緒でした。)

今日のスタジオは、初めて行ったところなんですけど、と~ってもキレイ。わたしの何倍も録音をこなしているレナさんでさえ、「知ってる中で1番素敵!」とのたまわっていました。素敵なミキサーの女性によると、まだできて1年、ということでした。(カメラ忘れました。ザンネン!)

ぴかぴかのウッディフロアーに、ブースの中は緑の壁紙。触ってみると、それは「紙」というより柔らかい布で、しかも少しへこむ感じ。これじゃあ、ずいぶんデッドになるんじゃ?

「そうなんです」とミキサーさん。「この前も、加賀美アナが録音されて、静か過ぎてかえってやりにくい、っておっしゃってました」

う~ん。プロにとっては、あんまりデッドだと、「静か過ぎる」って感じになるんでしょうか? せめてオナカが鳴る音は入れないように、というレベルで録音してるわたしとしては、よく分かりません。

と思っていたのですが、始まってすぐ、そのブースの異様な静けさに気づきました。(これは、誰でも気づきます。なにしろ、音がしないんですから!)1メートルも離れていないところで読んでいるレナさんの声が、いつもより遠く聞こえます。ふだん聞いている声の何割かは、反響した音だったんですね。

そういえば、大学の建築学科のある研究室には、無響室(写真)があるらしいです。それって、どんな感じなんでしょう? 

というわけで、(またも!)大量の休憩時間を取りながら、収録は4時間で終了しました。帰り道のセンター街は数え切れない音に溢れ、なんだか音の風呂にでも入っているみたい。でもそれって、ある種の安心感があるんですね。「日本のうるさいわたし」は苦手なほうですが、それでも今日ばかりは、いい湯だな! という気分でした。
                                               (そうそう、1つ面白かったのは、収録中、ほんとにオナカが鳴った場面。それはちょうどレナさんが、J'ai faim. 「オナカすいた。」と読んでいるところでした。できすぎです! レナさんは言いました、「これ、取り直さなくていいですよね!?」 ミキサーの女性も、笑いながら頷いていました。さて、どうしましょう??)