今日は東京は涼しかった、というか、朝方はちょっと寒いくらいでしたね。
ここ数日まじめに仕事をしていたので、今日は(勝手に)調整日ということにして、久しぶりに大学に行きました。で、注文してあった本をパラパラ見たり、図書館に行ったり。でまた図書館でひっかかってしまいました!
明治40年頃に出ていた雑誌で、「趣味」というのがあるらしいのですが、その中のどれかに載った、森鴎外の詩を確認したいなあ、と思っていたら、なんと、わが生田校舎にある図書館の保存庫に、その実物があるじゃありませんか! さっそく行って出してもらうと……
やっぱり実物って、「リアル」ですねえ。たとえば広告も、「ゼム」とかいう聞いたこともない食べ物が出てたり。ある会社の電話番号が、「赤坂3番」だったり。そうそう、与謝野鉄幹たちが出していた「明星」の新刊の広告もありました。
(「明星」の出版元である新詩社は、渋谷道玄坂の途中にありました。もちろんそのころは、豊多摩郡渋谷村だったわけですけど。)
で、書き手のラインナップを見てみると、これが坪内逍遥から国木田独歩、三木露風、夏目漱石まで、かなり豪華。う~ん、これはわたしが知らなかっただけで、実はそれなりに有名な雑誌なのかもしれません。
インターネットの便利さには、もう降参するしかないけれど、図書館には、こういうリアルな「モノ」があるので、やっぱりこれはどうしても必要ですね。そもそも、雑誌「趣味」の目次なんて、どこかにアップされてるとも思えないし。
というわけで、色々本を借りて、買った本も受け取って、身辺が賑やかになった一日でした。