『ハートにビビッとフランス語』、印刷所からの細かい質問も来なくなり、ついに印刷が始まる気配です。
そういえば、出張校正というのも、何回か経験しました。フツーの校正が終わった後、最終の最終確認をしに、刷る直前のもの(「青焼き」といったり「白焼き」と言ったり。ちょっと違うのかな?)をチェックしにいくわけです。郵送したりしてる時間がないので、印刷所に行って、その場で何時間か見てくるわけです。
そういうときはたいてい、「あんまり直さないでくださいね~」と言われます。もちろん、なるべく直さないようにします。1行増やすなんて、ダメダメです。
中でも特に困るのが、索引です。これは1箇所直すと、どこまでもどこまでも波紋が広がり、そうなると、今度は何かの弾みで新たな誤植が生まれやすくなります。どうしても索引を直さなきゃならないときは、とにかく行が増えたり減ったりしないようにします。
場合によっては、さらに工場まで行き、試し刷りを見て色を調整したりもします。見本のときとは、びみょ~~に違う場合など、その場で直してもらうわけです。
印刷された紙は、かなり大きいものです。それを折って、折って、折ると、あ~らフシギ、16ページ分になりました。というわけでほとんどの本は、16の倍数のページ数です。(この16ページは、「ひと折り」と言います。)
でその紙は、今度は製本所に送られます。そこで折って、切って、閉じるんですね。
本ができてゆく過程は、決してブラック・ボックスではありません。そんなところも、本の可愛さの一つですね。
見本誌ができるのは10月6日です。楽しみなような、怖いような…… そんな感じです!