というわけで今日からゼミ再開。「フランス映画ゼミ」の第1回は、90分で駆け抜けるフランス映画史、という感じで、まあごく大雑把な流れを紹介しました。
ただ「フランス映画」といっても、たとえば「アメリカ映画」の話をまったくしないというわけにもいかないし、イタリアのネオ・リアリズモだって、カンフーだって無関係じゃないわけなので、やや大風呂敷目に話しました。(まあね、「考える種」になりそうなことは、直接関係なくても話しちゃいますけど。)
で、フランス映画の歴史をサクッと知りたいとご希望? それならこれ、『フランス映画史の誘惑』(集英社新書)です。この本、とっても分かりやすいです。これを読んでから、めぼしい映画を30本も見れば、一応「フランス映画」というものが、あるパースペクティブをもって見通せると思います。
今日の学生の一人が、映画研究会所属でした。(実はわたしも、高校時代入ってました。)で彼女に言ったのですが、今の時代は、ビデオ屋さんもあって、昔の作品にアクセスするのはとっても手軽。でもそれは、「その映画は見てない」とは言いにくい、ということでもあるんですよね。
ワカモノよ、もしある日自分の見てない映画が話題になったら、帰り道にビデオやに寄り、その映画を借り、晩ご飯がすんだら即見てしまいましょう。そうすれば、今度それが話題になったときは、リアルに自分の感想を、誰かのそれと比べられます。楽しいです! がんばれ、ワカモノ!(もちろん、心のワカモノも!)