『黒いスーツを着た男』
を見直す機会がありました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/03/blog-post_11.html
で、そういえば、
ここでモルドヴァ移民を演じているアルタ・ドブロシは、
『ロルナの祈り』にも出ていたことを思い出し、
久しぶりに引っ張り出して見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=HIShW3LZ4ws
いい映画ですよね。
で、アルタ・ドブロシですが、
ここで彼女は、アルバニア移民を演じています。
(彼女は両作品とも、基本的には、
フランス語を話しています。)
見ていて、
『黒いスーツを着た男』と『ロルナの祈り』の間には、
1つ共通点があるのに気づきました。
それは、ともに都市を舞台に、移民を登場させ、
その背景も観客に意識させながら、
いわばそうした時事的問題を、
最終的に、普遍的な問題に接続させている点です。
それは、「命」の問題。
前者は、事故で死んだ男を通して、
後者は、ヤク中の死と、
彼の子を妊娠しているという幻想を通して。
そしてアルタ・ドブロシですが、
彼女の存在感はなかなかすごいです。
画面に現れるだけで、そこにいる、という感じがします。
もっと見てみたいと思いました。