2016年8月26日金曜日

Félix et Meira


戦後、はじめてフランスで作られた「ユダヤ人映画」といえば、
これでした。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/04/les-aventures-de-rabbi-jacob.html

そしてこの映画の出発点は、
ブルックリンのユダヤ人コミュニティーだったわけですが、
これは、もう少し正確に言うと、
ブルックリンの、ウイリアムズバーグ橋を渡ったあたりの、
(そのままですが)ウイリアムズバーグ地区。
そのほぼ真ん中には、東西に、
ブロードウェーが走っているのですが、
その南側が、ユダヤ人地区であるようです。

http://www.brooklynize.jp/city/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%80%80%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF/

この地区、調べたら面白そうですね。

で、今回見た映画

Félix et Meira

にも、このウイリアムズバーグ・サウスが登場します。
ただし、メインの舞台は、モントリオールです。

https://www.youtube.com/watch?v=_fbiiQssaTQ

これ、すご~くいい映画でした。
セリフは少な目で、
画面は美しく、でも、わざとらしくない。
人物たちの屈託や葛藤に陰影があり、
別々に見えたものが、
深いところで繋がってゆく……。
素晴らしいです。

モントリオールの、rue Saint-Viateur に、
一人の若い女性メイラが、赤ちゃんと夫とともに暮らしています。
この一家は、かなり厳格なユダヤ教ハシディック派コミュニティーのメンバーで、
夫はメイラに、彼女のお気に入りの音楽を聞くことさえ禁じます。
(その曲とは、Wendy Rene の名曲、After laughter ( comes tears )

https://www.youtube.com/watch?v=F7pqO7YKBt0

笑いの後には、涙が……)

そして同じ通りに、中年の男性Félix が、
10年ぶりに戻ってきます。
喧嘩して別れた父親が、危篤なのです。

映画は、この二人の、偶然で必然的な出会い、
付き合い、そして…… を描きます。

この監督の別の作品、ないないと思ったら、
Amazon Canada で発見。注文しました。
楽しみです。


*ゴスペル&ブルース歌手、ロゼッタ・サープのまさにこのヴィデオが、
そのまま劇中で流れます。
映画の流れと、とても合っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=SR2gR6SZC2M