<古典>第7弾は、
名作の誉れ高い、あの
『ゲームの規則』(1939)
です。
https://www.youtube.com/watch?v=qxs4P6u1EiI
この映画、ふつうに見てると、
いつの話なのか分からなくなってきます。
もちろん、舞台は1939年で、
それは冒頭にはっきり示されているのです。
でも、物語の大半は、
広大な領地で猟を楽しむ貴族たちと、
彼らに仕えることに喜びを感じている(奴隷根性の)使用人たち、
によって織りなされるのです。
どうみても、革命前、にしか思えません。
そしてそこに、ルノワールの狙いがあったと考えるなら、
色々な点で整合性が見いだせるようです。
だから根本にあるのは、
<革命ってあったの? もしあったのなら、
どこに行っちまったの? まったく見えないけど>
ということなんでしょう。
それにしても、
学生時代に見たときは、
あまりになにも分かってなくて、
情けないやらみっともないやら、です。
ルノワールの作品、
今回続けて5本見ましたが、
彼の場合、こうして並べて見る必要があると思いました。
1本だけでは、とても日本人には(その意味が)分かりにくい。
日本人には、革命に記憶もなければ、
民主主義の実感もないからです。
(それともあるのでしょうか??)