今年の5月に日本でも公開され、
今もぽつぽつ公開が続いている映画、
Le Tout Nouveau Testament (『神様メール)
を(DVDですが)見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=HME_MFYoy68
このタイトル、もちろん、
「新約聖書」Le Nouveau Testament に
Tout を加えたものです。
なんと言っても、
Dieux existe. Il habite à Bruxelles.
(神は存在する。ブリュッセルに住んでいる。)
というキャッチコピーは、抜群ですね。
ストーリーとしては、
神である父親の悪意ある横暴ぶりに起こった娘エアが、
彼のPCを使い、
人間全員に、その人の寿命が尽きる日をメールし、
さらに、神の家を飛び出して下界に降り、
そこで新たに6人の使徒を見つけ出す、
というものです。
この映画、なかなか良かったです。
音楽の使い方もしゃれてるし。
映像もきれいだし。
たしかに心に残る場面がありました。
神様役のブノワ・ポールブールドは、
この映画でも主演していました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2016/01/une-famille-louer.html
ドヌーブはもちろん、フランソワ・ダミアン今や大物ですね。
ただ、上で上げたキャッチコピーですが、
ここには、はっきり限界も現れています。
ブリュッセルに住んでいるのは、
白人ばかりじゃありません。
でも、アフリカ系もアラブ系も、
背景に映り込むことはあっても、
彼らがセリフを言うことはないし、
6人の使徒も全員ヨーロッパ系白人です。
神様一家も全員白人。
最初に創られた人間も白人。
そして神がしゃべるのはフランス語です。
ということは、
さっき「おもしろい」とは書きましたが、
これはこうしたことがクリアーできていない作品であり、
あくまでそうしたレベルにおいて「おもしろい」、
ということでしかないのですが。