2020年1月5日日曜日

まずはここから

今日は1日かけて、
「まいにちフランス語・3月号」のテキストの、
ゲラ直しでした。
放送はまだ折り返しに差し掛かったところですが、
テキストのほうはもう3月号。
終わりが近づいてきました。
(3月号もおもしろいです。期待してください!)
「仕事はじめ」、
という感じです。


今年は、
早ければ3月、遅くとも5月くらいまでには、
パリの写真集を出す予定です。
タイトルは、

Paris / Diaspora  (『パリ/ディアスポラ』)

としました。
「ディアスポラ」というのは、
もともとは、ユダヤ人の「離散」のことだったのですが、
今では、もっと一般的な「離散」に使うことのほうが多いようです。
フランス語の diaspora なら、
離散してきた人が作るコミュニティ、
の意味にもなります。
自分としては、
なかなかいいデキだと思っているのですが……。

それから3月には、
これは大学の紀要なのですごく地味ですが、
論文が1つ掲載されます。

「クレテイユ映画の前線」

という題で、
パリ郊外クレテイユを舞台にした映画を、
まずは網羅的に見て整理し、
それから中でも画期的だと思える作品

Tellement proches

について、詳しく論じました。
この映画は、残念ながら日本未公開なんですが、
監督は、『最強のふたり』をとった二人組です。
しかも、『最強のふたり』の直前の作品で、
オマール・シーも出演しているコメディーです。

https://www.youtube.com/watch?v=cMOqwjo5_-U&t=6s

クレテイユに住む夫婦と子どもたち、
そしてパリの、モンマルトルの裏手に住む妹夫婦と子ども、
この2組の家族が、
仕事、宗教、教育、恋愛……を巡ってさまざまに対立したり、
また和解したり。
広く言えばファミリー映画だとも言えますが、
わたしは映画の中の空間の構造に注目して書きました。
少ししたら、
ネット上で読めるようになると思いますので、
もしよろしければ!
(100枚ほどなので、ちょっと長いです。)

まずは、ここまでちゃんと仕上げたいと思っています。
今年の前半の目標、ということにします!