Les Hommes du Feu (2017)
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=3o465FtbhfM
舞台は、南フランスの Bram。
(Toulouse の近くです。)
その人口800人強の村の、消防隊が描かれます。
これが、思いのほかよかったです。
今までに見た Pierre Jolivet 監督の作品の中では、
これが一番よかったかな。
消防隊の物語ですから、
いわゆる「ヒューマン・ドラマ」みたいなものかな、
と思って見始めたんですが、
(実際、ゼムが出ていなければ、
DVDを買ったりしなかったでしょう。)
むしろフランス南部の日常が垣間見えるように作られていて、
そこが魅力です。
たとえば、
ワイン醸造所から、タンクに落ちた人を救って欲しい、
と連絡があったり、
もっとも “sensible” な地区の消火活動では、
「荒れるワカモノたち」に邪魔されたり、
もっとも “sensible” な地区の消火活動では、
「荒れるワカモノたち」に邪魔されたり、
アフリカの民族衣装を着た女性たちばかりが暮らすアパルトから救援要請があり、
行ってみるとそこには、
今にも出産してしまいそうな女性がいたり。
そしてこの最後のケースでは、
彼女も周囲の女性たちも、
彼女も周囲の女性たちも、
一言もフランス語が話せず、
彼女を救急車に乗せて搬送する途中、
赤ちゃん(しかも双子!)が生まれてしまうのですが、
そのときの隊員たちの必死さは特筆ものでした。
そして二人の若い男性隊員は、
二人の赤ちゃんの名付け親になるのですが、
彼らはそれをとても自慢にして、
赤ちゃんたちの写真をみんなに見せて回るという、
ほほえましくて感じのいいシークエンスもありました。
(隊員の中には、
完全な性差別主義者で、しかもいい人、もいます。)
そういえば、
落ち込んだ女性隊員を励ますために、
隊長がある歌の歌詞を引用するのですが、
それが、
(映画の中でバンド名は示されないのですが)
レーナード・スキナードのこの曲でした。
レーナード・スキナードといえば、
あれは高校生の頃、
「セカンド・ヘルピング」というアルバムをよく聞きました。
まあ、サザンロックは「田舎臭い」ということになっていますが、
その時期はよく聞いていました。
(チャイコフスキーも、ちょっとそんな感じ?)
このバンドの曲が選ばれたのは、
フランスとアメリカの「南部繋がり」なんだろうと想像しています。