民間の訪問看護師の方が、
インタヴューに答えてらっしゃいました。
彼女は、病院がオーヴァーフローしている地域で、
入院待ちのコロナ患者さんたちを訪問するわけです。
本当は、一か所15分程度で済ませるべきなのだけれど、
そうできない状況がある、
ある時訪問して見ると、
患者さんは廊下に倒れていて、
彼を助け起こして運び、
排泄物等をきれいにし、
片付けものをし、
食事の準備をすれば……
そして彼女は言うのです、
見えない戦争が起きている、と。
そういえば数日前、
岩田健太郎先生が、
そういう内容の記事を書かれていました。
その時は、
たしかにそう、
地震なんかは誰にも被害が「見える」けど、
病院や自宅に感染者が押し込められている状況で、
ちょっと街に出てみれば、
そこにはほとんどいつも通りの日常があるわけです。
たしかに休業している店はあるし、
スーパーの人出も多くないように感じます、が、
それはやはり「日常」の誤差の範囲なのでしょう。
本当に厳しい、切迫した現場は、
わたしたちからは「見えない」。
そして聖火リレーは、
今日も続きます。