2021年5月5日水曜日

「見えない戦争」

昨日の夜、NHKのニュースを見ていたら、
民間の訪問看護師の方が、
インタヴューに答えてらっしゃいました。
彼女は、病院がオーヴァーフローしている地域で、
入院待ちのコロナ患者さんたちを訪問するわけです。
本当は、一か所15分程度で済ませるべきなのだけれど、
そうできない状況がある、
ある時訪問して見ると、
患者さんは廊下に倒れていて、
彼を助け起こして運び、
排泄物等をきれいにし、
片付けものをし、
食事の準備をすれば……
そして彼女は言うのです、
見えない戦争が起きている、と。

そういえば数日前、
岩田健太郎先生が、
そういう内容の記事を書かれていました。
その時は、
たしかにそう、
地震なんかは誰にも被害が「見える」けど、
病院や自宅に感染者が押し込められている状況で、
ちょっと街に出てみれば、
そこにはほとんどいつも通りの日常があるわけです。
たしかに休業している店はあるし、
スーパーの人出も多くないように感じます、が、
それはやはり「日常」の誤差の範囲なのでしょう。
本当に厳しい、切迫した現場は、
わたしたちからは「見えない」。

そして聖火リレーは、
今日も続きます。