2023年3月17日金曜日

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

久しぶりに見た『スイス・アーミー・マン』が
やっぱりおもしろかったので、
その勢いのまま、


を見てきました。
今年のオスカー作品賞・監督賞などですね。
(オスカーそのものは、それほど興味があるわけでもないんですが、
今回は、お祭りに乗っかって楽しむことにしました。
院生たちとも話せるし。)

一言で言って、とてもおもしろかったです。
90点、という感じでしょうか。
ラスト近く、
意外にもメッセージ性が強く出ていて、
そこがわたしには少しマイナスでしたが、
トータルとしてはかなりおもしろいです。

物語は、
「多数の宇宙の運命」と「家族の運命」の、
二重構造になっています。
(そういえば、『ミズ・マーベル』もそうでした。

笑えるポイントはいくつもあって、
「オーガニック」
もその1つ。
(詳しくは書きません!)

また、途中、
ドゥビュッシーの「月の光」のメロディーが
かすかに聞こえてくることが何度かあって、
その回収のされ方にうなりました。
そのほかにも、
「やさしく歌って」など、
いろんな曲の断片が聞こえてきました。
きっと、わたしが認識できなかった曲も多くあったのでしょう。
どの曲も、まあ当然ですが、
そこで流れる「必然性」があるようです。

フランスのニュースを見ていたら、
今回のミッシェル・ヨーの受賞で、
マレーシアは大騒ぎだとありました。
彼女はかつての「ミス・マレーシア」で、
今もマレーシア国籍なんですね。
(フランス語のwikiには、
英語を話す中国系の両親のもと、
マレーシアで生まれた、とあります。)
大騒ぎになるはずですね。
もともとスターではあるわけですが。
(ちなみに日本では「ミッシェル・ヨー」と言ってますが、
英語でもフランス語でも、
「ミッシェル・イエオ」と言ってますね。)