この映画、
今はネトフリで『ディヴァイン』というタイトルで見られます。
で、
この映画の主演、
Oulaya Amamra が再び主演しているドラマ、
『ヴァンパイア・イン・パリ』(2020)
を、やはりネトフリで見てみました。
6話なので、一気に見られました。
500年前、と言いますから、
ペスト後、という感じなんでしょうか、
パンデミック後生き残ったものたちの中に、
突然変異をしたものがいた、
彼らは、ただ血だけを飲んで、
数百年を生きる「種」となった……
という設定です。
そして、ある事件以来、
彼らのコミュニティを抜けていたある家族が、
コミュニティに戻るよう圧迫される、
その中で、価値観の、世代間の、生き方の、衝突が起きる、
という物語。
舞台がベルヴィルで、
ベルヴィル公園や大通り、
あるいは、バルベスとラ・シャペルの間あたりの目立つサウナが、
「彼ら」の密会の場所になったりして、
なかなかパリ気分が味わえました。
映像もパキッとしててきれいです。
また、「彼ら」が、
とくにヒロインが血を啜るシーンは、
奇妙にエロティックで絵になります。
吸血鬼、なわけですが、
まあ、温存された「前近代」が、
現代において制度変更を余儀なくされる、
ということの比喩だとも読めるでしょう。
ある種のハイブリッドの時代でもあるし……。
けれど「前近代」は、
なかなか消えてゆかないんですよね……
『パリ、ジュテーム』にも、
吸血鬼をテーマにした1本がありました。
ヨーロッパにおける吸血鬼のイメージとはどんなものなのか、
少し調べてみようかと思いました。
(当然、「血」のイメージも関連するでしょう。)