2023年3月15日水曜日

『西部戦線異状なし』

今回のオスカーで作曲賞などを受賞した、

『西部戦線異状なし』

を見てみました。
(オスカー発表の前です。)


これは、1930年の同名作品のリメイク。
(というか、レマルクの原作小説が同じ。)

第一次大戦の、終わりの1年半ほどが時間的舞台です。
ヨーロッパで1700万人が死んだ、
今も深く傷跡が残る戦争。
ドイツの暢気なワカモノが、
なんなら数週間でパリに行ける!
みたいなノリで志願兵となりますが、
到着した西部戦線は地獄だった……

この映画、
オスカーを獲ったから言うんじゃないですが、
音楽、というか、音響がとても印象的でした。
なんというか、今まで聞いたことがないような響き。
ゆがんだ、単純な音が、
冷たい大地を震わせます。
(予告編には出てきてません。)

また、1930年版との細かな異同はいろいろあるのでしょうが、
1つ目立ったのは、
ラストの扱いです。
ネタバレになりそうなので控えますが、
この新版は、韓国映画の『高地戦』を彷彿とさせました。


それにしても、
こんなひどい戦争をした数十年後に、
もう一度大戦争を始めた人類って……
(そして今日も……)