オマール・シー主演の
Yao (2018)
を見てみました。
これも、ずいぶん前から気になっていた一本です。
https://www.youtube.com/watch?v=10of8Hu_U3Y
トール・セイドゥーは、フランスの人気俳優。
個人生活では、
パートナーの女性とうまくいっておらず、
幼い息子も両親の家を一週おきに行き来する生活です。
でも、彼の仕事生活は充実していて、
本も出版しました。
で、その刊行記念講演会が、
彼の故郷、セネガルで行われ、
セイドゥーは初めて祖先の地アフリカに足を踏み入れます。
一方、セネガルでは、
彼の大ファンである少年ヤオが、
自分の村カネルから、講演会のあるダカールを目指します。
(387km離れている、と彼は言います。)
そして二人は出会い、
しだいに仲良くなり、
セイドゥーは、遠い村から一人でやってきたヤオを、
彼の家まで送り届けることにします。
そしてここから、
この映画の見どころであるセネガル縦断の旅が始まります……
ヤオの家までちゃんとたどり着けるか、
というサスペンスがないわけではないですが、
それは大したことはありません。
この映画で印象に残るのは、
土埃の道、
点在する巨木、
村々のマルシェのにぎわい、
道を埋めつくる祈る人々、
ごったがえすバスターミナル……
などです。
そうしたものは、これまでも目にしてきましたが、
この映画では、なんというか、
より「接写」されていて、
明らかにそれを見せたいんだろうというのが伝わってきます。
そしてそれは、
現実にスターであるオマール・シーの故郷でもあり、
ルーツでもあるわけです。
「フランス」の、一つのルーツがここにあるわけです。
だから、この映画は、
オマール・シーと、監督であるフィリップ・ゴドー、
二人の父親に捧げられています。
こんなニュースもありました。
オマール・シーが、セネガルの父親と会ったわけですね。
http://www.non-stop-people.com/actu/cinema/omar-sy-au-senegal-son-tendre-message-son-pere-164154
そして、
旅の途中でセイドゥーが仲良くなる女性歌手がいるのですが、
演じているのは、Fatoumata Diawara でした!
これは新曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=2sBqMBEehIs
いいですね!
この映画は、フランスではヒットしなかったようです。
日本でも、公開されないでしょう。
でも、好感が持てる、いい感じの映画でした。