2022年3月3日木曜日

limitation de vitesse と「フェミニスト・シティー」

フランスの都市部で、
クルマの速度制限が厳しくなっている、
つまり、
制限時速が引き下げられている、
というニュース。


これはボルドーの話ですが、
似たような施策が、
多くの都市で取られています。
もちろん、パリも。

これは、歩行者のリスクを下げる効果があるのは自明でしょう。
ただしちょっと広めに言えば、
これは、いわゆる

「フェミニスト・シティー」

の考え方にも接しているようです。
近代都市は、
男たちが使いやすいようにデザインされてきたわけです。
都市管理者も、デザイナーもデベロッパーも、
み~~んな男だったわけですから。
でも、それじゃいけない。
というわけで、
ウィーンなどでは、もう20年以上前から、
フェミニスト・シティーが目指されてきた経緯があります。
買い物したり送り迎えしたりする
(というような、無報酬労働を受け持つ)
時に使いやすい都市、ですね。
(無報酬でいい、と言っているわけではありません。)


また、道路の名前なんかも、
男ばかりじゃなく、
女性の名前もどんどん増やしていく。
いわゆる、
「都市のナラティヴ」
も変えていく。
これも大事でしょう。

もう、都市なしには生きてゆけません。
だから都市を、作り替える必要があります。