『死の谷間』(2015)
です。
地味な、落ち着いた映画です。
核戦争後、何らかの理由で汚染を逃れた谷間。
そこでは、若いアンがひとり、
農業をしながら暮らしています。
そしてある日そこに、防護服を着込んだアフリカ系男性が現れます。
アンは、被爆していた彼の世話をし、
その中で、生きる意欲を再び獲得し、
かくてふたりは結ばれるかに見えたのですが、
そこにもう一人、
若い白人男性が現れ……
という物語です。
設定はSF。
でも実際は、閉ざされた心理劇に近いです。
なにしろ登場人物は三人だけです。
とはいえ三人はみな有名俳優で、
まずキウェテル・イジョフォー。
『それでも夜は明ける』が代表作ですが、
これも印象に残っています。
ここではナイジェリア系不法移民でした。
そしてもう一人は、クリス・パイン。
『ワンダーウーマン』の恋人ですね。
で、マーゴット・ロビーですが、
これはもうハーレイ・クインとは似ても似つかない役で、
敬虔で、素朴な、田舎の若い女性、
という役どころでした。
よかったですが、
やはりどちらか言えば、
ハーレイ・クインのほうが似合ってるかな。