2022年3月2日水曜日

Robin Wright

「ハウス・オブ・カーズ」シーズン6では、
ついに大統領にまで上り詰めた女性、クレア。
そのキャラクターは特異で新しい、
と昨日書きましたが、
彼女が「愛」と無縁だったわけではありません。
劇中、彼女は、
夫以外の「恋人」を持つ時期があります。
一人は写真家で、
もう一人は作家です。
そう、政治とは違う世界にいて、
クレアの中に、「野心」以外のものを見出してくれる人です。
ただそうは言っても、
それは単純な「やさしさ」だとか「献身」だとかではないんですが。
なんならそれは、
いわゆる「野心」などを遙かに凌ぐ、
もっとドロドロで煮えたぎるエネルギーかもしれません。

ただこの二人の「恋人」も、
クレアにとって「かけがいがない」存在ではないのです。
たしかに「癒やし」ではあったでしょう。
けれども、
彼らがクレアの邪魔になると、
彼女はほとんどためらいなく彼らを「排除」するのです。
それもかなり冷酷な方法で。

キャラクターとしてのクレアの魅力は、
この矛盾にあるのでしょう。
もちろん、
演じるロビン・ライトの美貌もありますが。
秘めた激情と、
何を言われても微笑んで突き放すクールさと、
それにマッチした明晰な知性と、
男性社会に対する深い倦怠と、
奔放に性を楽しむ姿と。

ロビン・ライトは、
とても多くの映画に出ていますが、
ここで取り上げたものでいえば、


←あのセリフを言う、アメリカ人調査員です。


←主人公の叔母です。

そう、『マネーボール』にも出てるようなんですが、
これ、見てません。
見てみましょうか。