2020年4月12日日曜日

「パリ映画ゼミ」の新候補

明治大学の理工学部には、
理系の学部であるにもかかわらず、
「総合文化ゼミナール」
という、
文系教員(だけではありませんが)が、
自分の専門分野を、自由に、少人数で、
ゼミ形式で行う授業があります。
今年度わたしは、
「パリ映画ゼミ」と、
「ワールド映画ゼミ」を開講する予定です。
が……

オンライン授業になり、
せっかく映像が使える教室を使わせてもらえることになっているのに、
学生にDVDを見せることができません。
「パリ映画ゼミ」では、
これまで学生に、
あらかじめ指定した映画を見てきてもらうのではなく、
授業中に一緒に映画を見ながら、
この場面の意味はこう、とか、
この場所はここ(と言ってストリートヴューを見せる)、とか、
このセリフの背景にあるのはこういうこと、とか、
ここの字幕では訳されてないけど、
ほんとはこう言っている、とか、
この単語は「パリ郊外」的だとか、
これは差別語的だ、とか、
ということは彼はユダヤ人だ、とか、
細かなことをたくさん言うスタイルをとってきました。が、
今年はそれができそうもありません。
仕方ないので、
今回はまず(下調べした上で)学生に見てもらって、
さらにレポートを書いてもらって、
その後解説する、と言う感じになりそうです。

で……

どの映画を見せるかですが、
見てきてもらうとなると、
学生がアクセスしやすいものにしないとです。
で、たとえばAmazon Prime に上っているようなものに限ると、
予定していた映画の半数は見られません。
そこで試しに、Amazon Prime 限定で選び直してみたところ、
候補としては、

『最強のふたり』
『サンバ』
『黒いスーツをきた男』
『クロワッサンで朝食を』
『奇跡の教室』
『オーケストラ・クラス』
『メイド・イン・フランス』
『カミーユ、恋はふたたび』

(セネガル、モルドヴァ、エストニア、コートジボワール、アルジェリア……)

となりました。
まあ、悪くはないけど、
たとえばここで挙げた12本とは違います。

https://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-001-16040001

でもまあ、
『サンバ』
が入っていてくれてよかったです。
あとは、
『戦争より愛のカンケイ』
があればよったんですが……

(ちょっとおもしろいのは、
『奇跡の教室』&『カミーユ』が入っていていること。
これらは両方とも、
パリ郊外クレテイユを舞台にしているんです。
クレテイユ、人気かな!?)