2020年4月5日日曜日

『サラは走る』

モントリオールを舞台にした映画、

『サラは走る』(2013)

を見てみました。
(原題は Sarah préfère la course です。)

https://www.youtube.com/watch?v=_qIRzTpHyz8

サラは20歳。
ケベックの郊外に住んでいます。
彼女は、モントリオールにあるマギル大学の陸上部から入学を誘われ、
行く気満々です。が、
母親は反対だし、お金はないし……。
そんなとき、バイト仲間のアントワーヌから、
実は僕もモントリオールに出ようと思ってた、
ルームシェアして一緒に住もう、少し貯金もあるし、
と提案され、サラはもちろんOKします。
そしてモントリオールに着くと、二人は結婚。
といってもそれはいわば偽装で、
夫婦用の奨学金をもらうためでした。
新生活が始まり、
サラは走ることに打ち込みますが、
ある日、彼女は心臓に痛みを感じます……

サラは不器用だけどまじめだし、
アントワーヌはいい子だし、
だから映画は和やかなんですが、
やや演出が冗漫なシークエンスがあった気がします。
「走る」映画ですから、
もっと、疾走感を感じる箇所も欲しかったし。
それでも、
サラというケベックの若い女性の肖像としては、
悪くはないと思いました。

フランス語は、
もちろん全編カナダ風のフランス語です。
それを聞いてみるのも、
おもしろいかもしれません。
欲を言えば、
モントリオールも街並みを、もっと見せて欲しかったです。