2021年3月4日木曜日

『チョ・ピロ 怒りの逆襲』

韓国映画です。
フィルム・ノワール的なタイトルで、
実際そうでした。

チョ・ピロは悪徳刑事。
こんな給料でやってられるか、
というわけで、積極的・計画的にもろもろ盗みます。
ただ、ある時、
警察の押収品の保管庫から麻薬を盗み出そうとしたとき、
まさに盗むの真っ最中に火事が起こり、
若い相棒が死んでしまいます。
実はこの火災、チョ・ピロとはまったく関係ない事件に絡んで、
周到に仕組まれたものでした。
ここから、
2つの事件が交錯し、
思わぬ展開に発展する……というわけです。

ただし、ほんとうに「思わぬ展開」かといえばそうでもなく、
もうそういう展開しかない、と、
すぐに分かります。
そういう意味では様式的で、
ただ、様式美までいってないのが、やや弱い、かな。

小さなことで印象に残るのは、
チョ・ピロのなくなった相棒の女友達のこと。
彼女が着ているジャージは、
実は、セウォル号事件で亡くなったかつての親友のものなのです。
若い子の命が失われた、そのことを記憶すること、
その鎮魂を行うこと、
それが、この映画の背負うものだと言えば、
ちょっと言い過ぎでしょうか?
(やっぱり言い過ぎかな。)