この列はなんでしょう?
中国新疆ウイグル自治区における人権問題は、
かなり大きい問題だと感じています。
(もちろん、香港も。)
中国政府は、この「疑念」を否定していますが、
EU、アメリカ、イギリス、カナダ、
が人権侵害を告発しているし、
YouTube には、BBCが発表している現地レポートもあり、
中国の言い分を鵜呑みにすることは難しいでしょう。
で、もろもろの国からの告発に対抗して、
中国国営TV などが、名指しで批判している企業、
それが上に挙げた3社なのです。(朝日新聞・3/26)
直接的には、これら3社が、
「人権抑圧のある新疆産の綿花は使わない」
と発表したことに対しての対抗措置だと言います。
H&M は、
「いかなる政治的な立場も代表していない」
と言い訳(?)しましたが、
批判は止んでいないと。
そして実は、中国による批判の矛先は、
無印やユニクロにも向かっているんですが、
無印は、中国メディアの取材に対して、
「我々は新疆産の綿花を使っている」
と釈明したそうです。
Mmm、それが事実であってもなくても、
「釈明」する必要があったのか、どうか。
もちろん一企業にとっては、
国家間の揉め事に巻き込まれて売り上げが落ちるのは避けたいでしょうが、
今回は、国家間と言っても、
核にあるのは人権問題です。
あまり日和った「釈明」をすると、
企業の印象が変わりもします。
無印では、メモもセーターもカレーもお菓子も買います。
本音を言えば、
もっと毅然として欲しかったです。
(「ビジネスと人権」については、
もうかなり前から論議されてきていますが、
まだまだ、本気で受け取られていない印象があります。)
中国が、もし世界のリーダーになりたいなら、
長い目で見て、現在のような政治的方向づけは、
大きなマイナスになるでしょう。
そしてそうは思っていないところが、
中国の帝国的な側面なのでしょう。
(一方で、有名ブランドの、
いわゆる「スウェットショップ」問題も、
解決されているとは感じません。
これは、新自由主義そのものの問題でもあるのでしょう。
そしてこれもまた、人権問題だと言えるわけです。
中国が、もしその点を指摘したのだったら、
論議の印象はずいぶん変わっていたでしょうが、
「人権」の価値が相対的に高くない中国で、
そういう話にはならないのでしょう。)
それから North Face。
こちらはわたしは縁がないんですが、
石油企業との間で「バトル中」とのニュースが。