2021年3月14日日曜日

『ハイ・フォン:ママは元ギャング』

ベトナム映画、

『ハイ・フォン :ママは元ギャング』(2019)

をネトフリで見てみました。


かつてはホーチミンのクラブで用心棒をつとめ、
今は田舎で借金の取り立て屋をしているヒロイン、ハイ・フォン。
ただ彼女がこの田舎にやってきたのは、
自分の後悔だらけの人生に「意味」を与えるため、
つまり、妊娠中だった子供をひとりで育てるためでした。
が、ある日、それほどにも大事にしていた娘が、
人身売買組織に誘拐されます。
一味を追い、彼女はまた闇の世界へ……

というわけで、物語は型通り。
足を洗った元渡世人が、
何らかの理由で闇世界に舞い戻るわけですね。
このタイプ、もう何十本も見た気がします。
古くはアラン・ドロンの『ブーメランのように』などがありますが、
このタイトル、そのままですね。
ただ、今回の映画がちょっと違うのは、
戻っていくのが女性であること、
そして、実はマフィアのボスもまた、女性なのです。

まあ、あまりにツッコミどころが多く、
アクションも、まあ……という感じでした。
ただ、ベトナムの田舎やホーチミンの街の様子は、
見ていておもしろかったです。
ベトナムの俳優たちの声も、
なんともいえない特徴があって。

この映画、2019の公開時点では、
ベトナムでの映画興行収入歴代第1位を取ったそうです。
人気女優の主演ということもあるでしょうが、
やはり、ベトナムの風情が感じられるのも、
よかったのかもしれません。