2021年9月1日水曜日

『孤狼の血』

『孤狼の血 level 2』が公開され話題になっているので、
とりあえずネトフリで、「1」にあたる

『孤狼の血』(2018)

を見てみました。


これは……
暴力シーンがそれなりにあるので、
それが苦手な人には勧められませんが、
映画としては、抜群におもしろかったです。
舞台は1988年の広島。
抗争する2つの暴力団。
その「戦争」を止めようとするベテラン刑事と、
彼とコンビを組んだ新人刑事。
こんな感じの、「ベテラン刑事と新人刑事」ものは、
もう数えられないくらい作られていますが、
今回は、その二人の落差がことのほかひどく、
観客であるこちらまでくらくらするほどです。
そして暴力団抗争。
雰囲気は、誰が見ても『仁義なき戦い』で、
血の飛び散り方の生々しさはその直系だと感じられます。

暴力団ものなのか、
刑事物なのか、
そのバランスの取り方がすごくうまくて、
もう、両者が渾然一体となり、
ほとんど新しいジャンルであるかのようです。

この監督の作品、
もっと見てみることにします。
(ほかにも見るべきものがたまってるんですが……)