2021年9月27日月曜日

『太陽がいっぱい』

今日のゼミではもう1本、

『太陽がいっぱい』(1960)

も見ました。
これ、『勝手にしやがれ』と同じ 1960年の作品です。
ジェラール・フィリップが亡くなり、
後の2大スターが注目作を発表するという、
完全にエポック・メイキングな年ですね。

で、
この映画を見るのは30年ぶりでしたが、
サスペンスの作り方が上手くて、
まったく飽きませんでした。
なにより、セットではないイタリアの海や空、そして街並みが、
自然光の中でキラキラして、
まさに新しい時代を感じさせました。
しかも、カラーです!

この作品を語るとき、
淀川長治氏を忘れることはできません。
彼は、この映画の批評によって、
注目を浴びたのだと言われています。
で、言われてみればたしかに、
同性愛に関わる表現だと思える箇所も複数あるのでした。


昔見た映画は、
あの時は何を見てたんだろう? なにも分かってなかった!
という気になります。
まあ、
少しはこちらがマシになったんだと、考えることにしましょうか!