2008年12月7日日曜日

スピーチ・コンテスト


さて、行ってきました、留学生日本語スピーチ・コンテスト! これがなかなかのヒットでした。

出場したのは16名。中国、韓国、台湾、アメリカ、の4カ国からの学生たちです。

持ち時間は5分。時間オーバーは減点(きびしい!)。採点の基準は、内容の構成、独自性、日本語、言語外表現(表情とか)、の4点。各5点満点で採点します。

全体としては、とてもヴァラエティーに富んだ内容でした。

たとえば、「オタク」。自分(女子)は日本のマンガやアニメが好きで日本に来たオタクです。でも、日本の本物のオタクは、ちょっと違ってた! オタク・サークルに入ったけど、全然合わなかったし! でもやっぱり、マンガはサイコー。

たとえば「自由の味」。僕は台湾で、兵役についていました。先輩に苛められるつらい毎日……というのはウソで、仕事中にインターネットもできるし、エアコンは入っているし、快適! でも、でもやっぱり兵役はイヤ。そこには自由がないから。イヤだからって、辞めます! とは言えないから。自由って、大切。

たとえば、「アイノリ」。オンブって、日本では子供にしかしないけど、韓国ではけっこうします。友だちでも、恋人でも。この安定した姿勢での肉体的接触って、いいじゃない? 安心感もあるし。この前もお台場で、彼女をオンブしました。照れたけど、よかったですよ。みなさんもオンブしましょ!

歌あり、ギャグあり、「いい話」あり。で、優勝したのは、『星の王子様』のキツネを使ったスピーチでした。人生は、出会いと別れ。でも、一緒に過ごした時間がステキなら、別れはつらくない。そう思いたい、という話。やはり、構成が巧みだと、5分でも盛り上がりが作れるんですね。上手でした。

明治大学には、アジアからの留学生がたくさんいます。カリブ海にはハイチがあり、日本海の向こうには韓国も中国もある。もちろんもっと、もっと。国に帰ったら、日本語の先生になりたい女子学生、たい焼き屋を始めたい男子学生、水戸学をやっている男子大学院生、日本のドラマにハマッテイル女子学生…… 彼らを見ていると、アジアの中の日本、ということを、考えずにはいられません。

スピーカーのみなさん、お疲れ様でした。みなさんの挑戦は、成功しました!

(それにしても、以前ここでも書きましたが、「国」ってなに? という思いも沸きました。「国」がある限り、世界中の人々が平等になることはありえません。じゃあ、いつなくす?)