2008年12月15日月曜日

とても地獄は


昨日、子供時代のクリスマスのことを書きましたが、それに関連して、仲良しの女性がメールをくれました。無断で! ご紹介しましょう。

私は幼稚園・小学校がキリスト教系だったので、お御堂でロザリオ持ちながら賛美歌を歌い、シスターからマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネのお話を聞いていました。高校は本願寺系浄土真宗だったので、宗教の時間があり親鸞の「歎異抄」読んでいました。

おお、善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや! う~ん、こんなこと言ってる女子高生って…… いいですね!

親鸞の時代は、哲学者になりたかったら、宗教者になるよりほかなかった、とは、毎度おなじみ吉本隆明の言葉です。大学生の頃これを読んで、ちょっと驚いた記憶があります。そんな風に考えたことがなかったので。こうなったらもう一つ。

とても地獄は一定(いちじょう)すみかぞかし。

これ、やはり大学生の頃出会って、ぐっと来ました。(おまえなんかぐーたら生きてきたくせに! というお叱り、返す言葉もございません!)

なんだかへんな連想で、今思い出したことがあります。

これは大学院生時代、ボードレールの講読の授業でのこと。「虚無」が問題になりました。担当のボードレリアン・阿部良夫先生は、ひとしきり「虚無」についてしゃべった後、つぶやくように言いました。

「まあ、おまえみたいにぬくぬくして何を言うか、という人もいます」

もちろん院生たちは、そんなこと思っていませんでしたが。

というわけで、désolé , 今日もまたとりとめありませんでした!