2008年12月12日金曜日

頭脳とハート


ほんとに偶然ですが、明日、昨日ご紹介した堀口大学関連のイベントがあるそうです。

■テーマ  :堀口大学家の明治・大正・昭和
■出席者 :堀口すみれ子、長谷川郁夫、柏倉康夫
■日時   :12月13日(土)午後3~5時
■場所   :東京神保町・東京堂書店(電話03-3291-5181)
■参加料 :500円

堀口すみれさんは大学のお嬢さん。柏倉康夫放送大学教授は、元NHKキャスター。かつてわたしが何度も授業で見せた「エコール・ポリテクニック」(NHKスペシャル)という番組の司会も、柏倉氏でした。そして長谷川郁夫氏は、元小沢書店社長。「元」というのは、小沢書店はもうないからです。長谷川氏は、多くの自社本を絶版にしてしまったことへの自責の念があるといいます。

「手がけた本はいわば自分の分身。だから何を書いても、最後は癒えることのない傷に行き着いてしまう」

本を愛する人の言葉ですね。

             ◇

今日は午後、明治大学大学院デジタル・コンテンツ系(だけじゃないんですが)の、修士論文の中間発表会があり、少し参加しました。「世界の使い方としての表象研究」や「荒木経惟の『空』作品研究」とかにまじって、たとえば……

「アナログ麻雀の初心者支援」。最初「アナログ麻雀」と言われて、何かな? と思いましたが、要はフツーに人間のやる麻雀のことでした。で、ルールなんかがよく分かっていない人でも、気軽に楽しめるようにサポートするシステムの開発しよう、というのでした。まずWebカメラで「手」を捕らえ、それを読み込んだら、点数計算までしてくれるそうです。

麻雀は、中学の頃友だちと少しやりました。子供ですから、お金はかけません。(でもわたしは、将棋の方が好きでした。)

「Mashdown」。これは、たとえばAという曲から「リズム」だけ(音はない)を抜き出し、そこに曲Bのお気に入りのメロディーを乗せれば、あ~ら不思議、ユーロビート版ラプソディー・イン・ブルーだってできちゃいます。

デジタルの技術的な側面は、まったく分かりません。でも、できあがった曲が魅力的かどうかは、まあ素人なりに分かりますね。そうした、これはというデモ曲ができれば、発表もより輝いて見えることでしょう。期待しましょう。

デジタルといっても、コンテンツと名がつけば、やはり中身も問われるのでしょう。理系の頭脳と文系のハート。うまくいけば、かなり強力です!