舞台の中心はヨハネスブルグという作品を見てみました。
『アイ・アム・オールガールズ』
です。
なかなか重いテーマ、
児童を誘拐して売買する組織と、
警察の対立を描いています。
いや、これだとちょっと不正確かな。
実は警察内に、あるレスビアンのカップルがいるのですが、
一人(ヨーロッパ系)は刑事で、
一人(アフリカ系)は鑑識係なんですが、
この後者の女性は、
実はかつて、売買されそうになり、
けれども組織の人間によって「傷物」にされたため、
異国に売り飛ばされるのを逃れた女性なのでした。
彼女は、復讐を誓っています。
(そして彼女の名前、Ntombizonke Bapai
のファースト・ネームが、
all girls
を意味しているんだそうです。
となるとタイトルは、二重の意味ってことになりますね。
実はこの映画も、「シスターフッドもの」になっていました。
もちろん、上で紹介した二人のことです。
どうしても重くなる素材ですが、
ぎりぎり重くなりすぎるのを避けています。
傑作、というわけではないけれど、
南アだし、シスターフッドだし、
見てよかったです。
そして!
二人の女性の上司である警部役を、
モツスィ・マッハーノが演じているんですが、
彼はあの『ツォツィ』で、
先生になりたかったボストンというワカモノを演じていた役者です。
活躍していて嬉しかったです!