『ドリームランド』(2019)
を見てみました。
舞台は、1930年代のテキサス。
背景には、
この「不毛の地」に入植してきた人たちの苦悩があります。
で、
17歳のユージンがいる一家もまた入植者です。
ただし、彼の父親はこの土地がイヤになり、
家族を捨ててメキシコへ。
残された母親は再婚し、
なんとか平穏に暮らしていました。
そんな中、ある日ユージンの前に、
指名手配され、高額の懸賞金のかけられた女性、
アリソンが現れます。
けれども彼女は怪我をしていて歩けず、
自分は強盗だが、
決して殺人などしていない、というのです。
ユージンは、この美しい女性に惹かれ、
それが、継父への強い反発と結びつき……、というお話です。
誰が見ても、
『ボニーとクライド』を多少は思い出すでしょうし、
またそれとは別のレベルでは、
年上の「悪い女」に迷い、
道を誤ってゆくワカモノの物語とも言えるでしょう。
でどちらかいえば、後者の印象が強いです。
ただこの二人には、
入植者の貧しさという強烈な共通点もあったわけですが。
出演者の中では、
マーゴット・ロビーだけが、
突出して存在感がありました。
さすがです。