『ラストウォー 1944 独ソ・フィンランド戦線』(2015)
を見てみました。
この映画は、ラップランド戦争を背景に、
フィンランド人の助産婦と、
ドイツ兵の恋愛を縦軸に作られています。
横軸はもちろん、ナチの、戦争の、正視に耐えない非道です。
ドイツ兵を演じているのは、
『Deadwind』でヌルミ役を演じていたラウリ・ティルカネン。
イケメンです。
ここで彼は、
あのバビ・ヤールでのユダヤ人大虐殺に関わり、
そのために精神を蝕まれている兵士の役です。
かなり重苦しい映画です。
それは戦争のせいばかりではなく、
フィンランドの田舎にはびこる古い価値観などのせいでもあります。
ただ、エストニアと(ある程度は)同じように、
ソ連とドイツの間に挟まれ、
二重の敵に悩まされるフィンランドの事情はよく伝わってきました。
WWⅡと言うと、
真珠湾、ガダルカナル、インパール、ヒロシマ、
などがまず思い出されることも多いわけですが、
ドイツなどとこれだけ距離が近いと、
まったく違う景色が展開しているように感じます。