フィンランドのヘルシンキを舞台にした
『Deadwind 刑事ソフィア・カルピ』
シリーズ1を見終わりました。
先日も書いたとおり、
物語の合間に挿入され、
もちろん舞台ともなっているヘルシンキの、
冷たく冴えた風景がなかなかよくて、
また、
ヒロインであるソフィも、
その若き相棒ヌルミも魅力があり、
おもしろく見ました。
物語は、アンナという女性の殺害事件をめぐって進められます。
彼女は、氷も浮かぶ海岸近くに、
白いカラーの花束を抱いて、
埋められていたのです。
そして捜査が進むと、
このアンナという女性が、
いくつもの円の中心点であり、
それらの円同士は微妙に重なり、
また不協和音も立てる、という感じになっています。
現代的な円も、
ゴシックな円も、
ありふれた情事の円もあります。
このドラマは比較的無口で、
その分ハードボイルドな感触があります。
(そこも嫌いじゃないです。)
若く優秀なヌルミには、
実は麻薬との付き合いという影が垣間見え、
夫を失ったばかりのソフィアの方は、
いわゆる個人生活上のさまざまな「苦労」があります。
ただソフィアは、それを「苦労」だと思わないようにしていて、
じっと黙って、仕事に集中します。
That'a the way to stay alive.
それについて、珍しく英語で会話しているとき、
彼女はこう言ったのでした。
そしてこのドラマには、
「ドイツ」が深く関わっています。
フィンランドが、こんなにドイツを意識しているとは、
全然知りませんでした。
あと、1度だけですが、麻薬がらみで、
エストニアの名前も出てきます。
(『クロワッサンで朝食を』は、
エストニア移民の話でしたね。)
そしてどうやらシリーズ2では、
エストニア人が事件に巻き込まれる模様です。
もう、見ないわけにはいかなくなってます!