2021年8月31日火曜日

『希望のかなた』

カウリスマキのこの作品、
珍しい勘違いなんですが、
「もう見た」と思い込んでいました。
(逆の勘違いはよくあります。
見たのに、「見てない」と思うパターン。)
よく覚えてないから(アマプラで)もう1回見よう、
と思って見始めたら、
見たことない作品だったのでした!
それが、

『希望のかなた』(2017)

です。


舞台はヘルシンキ。
この港町に、
シリアのアレッポから、
空爆で家と家族を失った青年が到着します。
難民としての困難な道中には、
妹ともはぐれ……
貨物船で密航してヘルシンキに着くと、
彼は警察に向かい、難民申請をします。が、却下。
強制送還を言い渡されます。
(アレッポでは、今日も空爆が続いているのに。)
彼は仕方なく、収容センターを逃げだし、
仕事を探します。
そんなとき出会ったのが、
離婚し、レストランを買い取ったばかりの初老の男性。
彼は青年を雇い入れ、
ねぐらも用意します……

カウリスマキらしい、
淡々とした物語。
細かいところで印象に残ったのは、
主人公の青年の家族を奪ったアレッポでの空爆の「犯人」が、
政府軍、
反政府軍、
アメリカ、
ロシア、
ヒズボラ、
IS、
そのどれなのかわからない、という点です。
そうなんですね……

ヘルシンキは、
なんというか、カウリスマキの色調に染まっていて、
ドラマの中とは様子がちがっていました。
そういえば、
主人公の妹の「救出」に関わる運輸会社のドライバーが、
Deadwind で、
事件の容疑者となる社長さんと同じ俳優でした。
(←細かい!)
へんなところで、
フィンランドを感じました!