珍しい勘違いなんですが、
「もう見た」と思い込んでいました。
(逆の勘違いはよくあります。
見たのに、「見てない」と思うパターン。)
よく覚えてないから(アマプラで)もう1回見よう、
と思って見始めたら、
見たことない作品だったのでした!
それが、
『希望のかなた』(2017)
です。
舞台はヘルシンキ。
この港町に、
シリアのアレッポから、
空爆で家と家族を失った青年が到着します。
難民としての困難な道中には、
妹ともはぐれ……
貨物船で密航してヘルシンキに着くと、
彼は警察に向かい、難民申請をします。が、却下。
強制送還を言い渡されます。
(アレッポでは、今日も空爆が続いているのに。)
彼は仕方なく、収容センターを逃げだし、
仕事を探します。
そんなとき出会ったのが、
離婚し、レストランを買い取ったばかりの初老の男性。
彼は青年を雇い入れ、
ねぐらも用意します……
カウリスマキらしい、
淡々とした物語。
細かいところで印象に残ったのは、
主人公の青年の家族を奪ったアレッポでの空爆の「犯人」が、
政府軍、
反政府軍、
アメリカ、
ロシア、
ヒズボラ、
IS、
そのどれなのかわからない、という点です。
そうなんですね……
ヘルシンキは、
なんというか、カウリスマキの色調に染まっていて、
ドラマの中とは様子がちがっていました。
そういえば、
主人公の妹の「救出」に関わる運輸会社のドライバーが、
Deadwind で、
事件の容疑者となる社長さんと同じ俳優でした。
(←細かい!)
へんなところで、
フィンランドを感じました!