『ウィークエンドはパリで』(2013)
を見かけ、
「あと8日で配信終了」という言葉に脅迫(?)されて、
(正直なところ、あまり期待せずに)
見てみました。
なんと、引き込まれました。
物語は、
バーミンガムの熟年夫婦が、
結婚30年目にパリ旅行を敢行し、
そこで、お互いの不満、不安、屈託、をぶつけ合うというという、
まあ、おそろしくベタな設定です。
(なので、期待しませんでした。)
ただ、見終わってみて、
かなりよかったことを考えると、
ロジャー・ミッシェル監督は、
こんなベタな設定でもオレならできるという、
かなりの自信があったんじゃないかと感じました。
こんな設定でここまでできるのは、
やっぱり感心します。
(もちろん、監督とコンビの脚本家、
ハニフ・クレイシの力も大きいのでしょう。)
1点、この夫婦が、泊まるホテルを決める場面、
タクシーで「ここで止まって!」と言うのが、
アドレーヌ寺院の脇の道なんですが、
タクシーを降りると、
そこはプラザ・アテネの前でした。
ちょっと嘘過ぎましたね。
(もう、数十年前、
父親の仕事の鞄持ちとして、
一緒にパリに行ったことがありました。
そのときは、文化事業を支援する有力スポンサーがついていて、
井上靖氏や大江健三郎氏らもいらっしゃったので、
宿泊先は(付き添いのわたしまで、)プラザ・アテネでした。
あんな豪華なホテル、
もう泊まることはないでしょうねえ……)