2021年8月24日火曜日

『ウィークエンドはパリで』

アマプラ散策中に、

『ウィークエンドはパリで』(2013)

を見かけ、
「あと8日で配信終了」という言葉に脅迫(?)されて、
(正直なところ、あまり期待せずに)
見てみました。
なんと、引き込まれました。


物語は、
バーミンガムの熟年夫婦が、
結婚30年目にパリ旅行を敢行し、
そこで、お互いの不満、不安、屈託、をぶつけ合うというという、
まあ、おそろしくベタな設定です。
(なので、期待しませんでした。)

ただ、見終わってみて、
かなりよかったことを考えると、
ロジャー・ミッシェル監督は、
こんなベタな設定でもオレならできるという、
かなりの自信があったんじゃないかと感じました。
こんな設定でここまでできるのは、
やっぱり感心します。
(もちろん、監督とコンビの脚本家、
ハニフ・クレイシの力も大きいのでしょう。)

1点、この夫婦が、泊まるホテルを決める場面、
タクシーで「ここで止まって!」と言うのが、
アドレーヌ寺院の脇の道なんですが、
タクシーを降りると、
そこはプラザ・アテネの前でした。
ちょっと嘘過ぎましたね。

(もう、数十年前、
父親の仕事の鞄持ちとして、
一緒にパリに行ったことがありました。
そのときは、文化事業を支援する有力スポンサーがついていて、
井上靖氏や大江健三郎氏らもいらっしゃったので、
宿泊先は(付き添いのわたしまで、)プラザ・アテネでした。
あんな豪華なホテル、
もう泊まることはないでしょうねえ……)