2022年1月27日木曜日

『9人の翻訳家』

昨日触れたサラ・ジロドーが出ていて、
アマプラ無料というアクセスしやすい作品がありました。
これです。

『9人の翻訳家』(2020)

あるベストセラー小説の翻訳を巡って、
9言語の翻訳者が一箇所に集められ、
缶詰になって翻訳をすることになるのですが、
あれほど厳重に管理していた原稿がネット上に流出し、
そうなれば、当然、
翻訳家たちが疑われ……というお話。

一口で言って、おもしろくない。
いわゆる「どんでん返し」も、
流出の経緯も陳腐だし。
フレデリック・チョーや、
オルガ・キュリレンコなど、
知った顔も出てるんですが、
わたしはぜんぜんダメでした。

あまりにおもしろくないので、
フランスでの評価が気になって確認すると、
まあ、Le Figaro だの Le Parisien だの、
たいていわたしとは合わないメディアは褒めてるんですが、

un ratage complet「完全なる失敗」(Les Inrockuptibles)
un scénario complètement invraisemblable「まったく嘘くさいシナリオ」(Première)

とあって、
それな、という感じ。
なんだか、ハズレが続いてます!