2022年1月16日日曜日

『少年の君』

この前見た『僕らの先の道』がとてもよかったので、
同じチョウ・ドンユイ主演の映画、

『少年の君』(2021)

を見てみました。
アマプラで有料ですが、
公開されたのが昨秋ですから、
まあ仕方ないでしょう。


北京大学を目指す少女、チェン・ニェン。
ただ彼女の父親はおらず、
母親は借金取りを逃れるため、
娘と離れて暮らしています。
そしてチェン・ニェンを出会うことになるのが、
チンピラのシャオベイ。
いわゆる「出会うはずのない二人」が出会い、
そこにスパークが生まれていきます。

後半は「予告編」の印象に近くて、
よかったです。
ただ前半は、高校生のいじめの話で、
見ているのがけっこう辛い。
そしてこの前半と後半で、
テーマが少しズレているようにも感じました。
後半を生かしたいなら、
前半はこれじゃなくてもよかっただろうし、
前半を撮りたいなら、
後半は、いわば遠心力を使った、
こんなに大きな軌跡を描かなくてもいい気がしました。

アジアの多くの映画祭で、たくさんの賞を取っている映画です。
いいシークエンスもあり、
評価するのが難しいですが、
わたしには、
スタンドまで飛んだいい当たりのファウル、
と感じられました。
惜しいです!