同じチョウ・ドンユイ主演の映画、
『少年の君』(2021)
を見てみました。
アマプラで有料ですが、
公開されたのが昨秋ですから、
まあ仕方ないでしょう。
北京大学を目指す少女、チェン・ニェン。
ただ彼女の父親はおらず、
母親は借金取りを逃れるため、
娘と離れて暮らしています。
そしてチェン・ニェンを出会うことになるのが、
チンピラのシャオベイ。
いわゆる「出会うはずのない二人」が出会い、
そこにスパークが生まれていきます。
後半は「予告編」の印象に近くて、
よかったです。
ただ前半は、高校生のいじめの話で、
見ているのがけっこう辛い。
そしてこの前半と後半で、
テーマが少しズレているようにも感じました。
後半を生かしたいなら、
前半はこれじゃなくてもよかっただろうし、
前半を撮りたいなら、
後半は、いわば遠心力を使った、
こんなに大きな軌跡を描かなくてもいい気がしました。
アジアの多くの映画祭で、たくさんの賞を取っている映画です。
いいシークエンスもあり、
評価するのが難しいですが、
わたしには、
スタンドまで飛んだいい当たりのファウル、
と感じられました。
惜しいです!